2021年8月15日日曜日

8月15日 宝塚月組ライブビューイング

「桜嵐記」
上田久美子作・演出の期待を裏切らない良作。南北朝時代はよく知らなかったので少々不安だったのだが、客を置いてけぼりにしないよう上手くまとめていたし、物語としての運びも良い。何より時代劇としての厚みがあった。
珠城りょうの誠実な人柄が役に嵌る。楠木三兄弟の関係もよく、次期トップの月城かなとに未来を託すような演出も効いた。
朝廷に翻弄され、勝ち目のない戦いで命を落とすのだが、そこで終わらず、桜が咲き誇る中での出陣式の回想シーンを最後に持ってきたのも、華やかでよかった。
美園さくらは出てくるたびに涙を流していて、よくあれだけ泣けるものだと感心。高音域がきれいなので、歌もいい。

「DREAM CHACER」
ショーはあまり期待していなかったのだが、最近の中では一番くらいに格好良かった。振り付けも悪くなく、黒燕尾や月城率いるポーイスポップグループみたいな歌と踊りも決まっていた。

サヨナラショーはアーサー王の歌に始まり、これまでの出演作から。歌はそれなりなので、こんなものかという感じだが、改めていろんな役をやっていたのだなあと感心した。エリザベートの闇が広がるがインストの踊りだけだったのがちょっと残念だったのと、幽霊刑事の件で何故かキラキラのブルーの燕尾姿だったのが??
最後の「BADDY」はやっぱり好き。


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