明石浦船別れの段 呂勢・清治、清公の琴は御簾内。
盆が回って呂勢はやや舞台向きで、清治と距離を置いた感じ。稽古で何かあった?
20分ほどの短い場面だけど、節が多くて音楽的。深雪の可憐さ、船頭の野太い声と語り分けもちゃんとしてる。だが、何故だか少し物足りない。(18日に再見。口上が「豊竹ら…呂勢太夫」と謎のトチリ。何故「ら」? 座る向きはマシになっていたが、冒頭の節のところで三味線がやや急かすように感じた。歌い過ぎるなってこと?)
阿曽次郎の出で和生に拍手があったのはいつも通りだが、朝顔の勘十郎は船の窓から顔を出したところでは拍手がなく、阿曽次郎の船に飛び乗る(勘十郎の姿がはっきり見えた)ところでの拍手、なんで?人間国宝認定おめでとうにしても、間が悪い。(と思ったら、翌日はちゃんと窓から顔を出したところで拍手があった)
薬売りの段は希・勝平。勝平のおおらかな音が、コミカルな場面に合う。希もまずまず。呂のチャリ場を彷彿とさせた。
人形は薬売りの簑一郎が手の消毒をしたら、「密です」と書いた紙をかかげたりして笑いを取っていた。
浜松小屋の段は呂・清介。
すみません。つい眠気を誘わされてしまって。声量が乏しく、高音が掠れ気味のせいか、深雪が中年のようだった。
嶋田宿笑い薬の段。
中を南都・清き。掛け合いでない南都を聴くと、語り分けの確かさにベテランなのだなと感じる。声量もあるし。が、三味線が…。最後のオクリ?て調子が外れたようでずっこけた。
奥(切ではないのね)は咲・燕三。盆の裏で細棹を弾いていたのは燕二郎?
お得意のチャリで、軽妙なのだが、声量がなく、のっけから笑い疲れた感じ。
人形は祐仙の簑二郎が大活躍。こうして見ると上手い人なのだなと。師匠の芸風を受け継いでいるのかも。
宿屋の段は千歳・富助。安定の語りで身を委ねて聴いていられる。ただ、ラストの、お座敷の主が阿曽次郎と知った深雪の狂乱の様が振り切れすぎていて唐突な感じ。
大井川の段は靖・錦糸。のっけからハイテンションだが、違和感なく語っていた。
人形は勘十郎の独壇場。18日は大井川にたどり着いたところで杖が折れるハプニング。
0 件のコメント:
コメントを投稿