公演が再開され、第三部としては初日を所見。
「絵本太功記」
「夕顔棚の段」は睦・清志郎。第一声はよかったが、節遣いで音程が不安定に感じた。時折声がひっくり返りそうな感じ。清志郎は気迫のこもった撥さばき。
「尼ケ崎の段」は前が呂勢・清治、後が呂・清介。
盆が回って、清治の頭が白くなったような。単に白髪が増えただけ?三味線の音は力強く、一安心。
呂勢は丁寧に語っている印象。歌いあげそうになるのを抑えたようなところがあり、時代物の重厚さを出していた。が、光秀の登場の前(25分くらい)で交代というのは残念。初菊のクドキなどちょっとした聞かせどころはあるものの、ここからというところなのに。
変わっての呂は、光秀の登場はボリューム不足だし、全体的に語りが軽い。清介の三味線が激しく重厚なので余計に霞んで聞こえない。
人形は一輔の初菊が可憐。簑二郎の操はしっとり、勘寿のさつきは哀愁がある。光秀の玉志は人形を扱いあぐねているようで、もしかして体調が悪い?久吉の文昇も、登場時はよかったものの、鎧姿になったクライマックスでは、人形を支えきれないのか体が傾いでいた。
22日の千秋楽に再見。呂勢の語りがぐっと良くなっていて、のびのびと感じられた。初菊のクドキでは泣けた。
0 件のコメント:
コメントを投稿