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「真夏の死」(「summer remind」)
海の事故で子どもをなくした妻(中村ゆり)と夫(平原テツ)の2人芝居。演出・加藤拓也。
演出が好みではなかった。夫が風俗で浮気をするところで、平原が立ったり座ったりしながら夫と風俗嬢を演じるのがまだるっこしいし、中村が次の子を出産するところでバルーンが膨らむのも、その中から腸のような(へその緒?)物体が出てくるのも、趣味がわるい。物体を丸めて抱きかかえ、子どものように扱うのだが、ラストシーンで妻はそれを海へ放り投げる。せっかく生まれた子を捨てちゃったの?よくわからない。
「班女」近代能楽集より
橋本愛の花子は美しく、狂気もリアルに演じられていたし、中村蒼の吉雄も華やかな美男子を好演していたが、圧巻だったのは麻実れいの実子。40歳という設定は現代では実年齢では演じられないのだなというのは置いておいて、セリフ、立ち居振る舞いの確かさで、近代能楽集の世界を確立していた。
2人が扇を交換するプロローグは、逆光になったシルエットが美しく、舞のよう。ただ、ここでは舞扇だったのが、後半では真っ黒な扇になっていたのはなぜ?
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