映像では一度見ていたので、ストーリーは知っていたのだが、生で見聞きするとより面白い。
いつもの文楽より、人形がフィーチャーされている感じ。出語り床はなくて、大夫&三味線さんは舞台正面の高いところにいるので、一歩引いたように見える。映像でみたよりは低く感じたけど、いつもより裏方さんぽいというか。
呂勢大夫、千歳大夫という、美声の二人なので、聞き応え十分。二人でほとんどの場を語るので、大変そう。冒頭、呂勢大夫の声がかすれ気味(それはそれで味があって良かったのだが)にかんじたのは、疲れから?
人形がコミカルな動きで笑わせる。特に、娘役。お前みたいな不器量な娘に惚れる男がいるのか、とか、心中は美男美女がするもんだと言われて悶絶するところなんて、可愛らしくて可笑しくて。
カーテンコールで、大夫さんや三味線さんたちが手を振ってくれた。普段の文楽じゃあ見られない光景で得した気分。呂勢大夫の照れたような笑顔が素敵。
0 件のコメント:
コメントを投稿