「団子売」
コミカルな舞踊のような演目。人が演じる場合はおかめのお面をかぶるであろうところで人形が変わってしまうのが文楽らしいというか、別人に見えてちょっと違和感。
「ひらかな盛衰記」
松右衛門内の段の切を語った咲太夫が素晴らしい。
最後、主君の子供を助けるために源氏方に捕えられる樋口兼光。あんなに強いのに何で、という気もするのだが。
「本朝廿四孝」
歌舞伎では何度か見ているのだが、文楽は初見。いろいろ違いもあって興味深い。
十種香の段では、八重垣姫のいじらしさ、かわいらしさ。絵姿でしか見たことのない許婚によくあそこまで入れ込めるよなあ…とは思うが、あれだけ可愛ければ許される気がする。
見ごたえがあったのは奥庭狐火の段。歌舞伎とは違って、狐に憑かれた姫の人形が入れ替わるのだが、幻想的でダイナミックな動きで魅せられた。文楽はどちらかというと太夫の語りが主で、人形は従という感じで観ていたのだが、この場面に関しては、人形の動きで引っ張るという印象だった。
人形であそこまで表現するって凄いなあ。人形遣いは勘十郎。十種香の段は蓑助が八重垣姫、勘十郎は勝頼をやっていたのだが、交代したのは何故だろう。
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