2026年7月10日金曜日

7月10回 素浄瑠璃の会

「妙心寺の段」を靖・燕二郎。 会場のせいか、音が遠くで鳴っているみたいで、響いてこない。三味線の音も出だしから軽い感じで、あれ?と思った。(アフタートークで鳴りがいいと言っていたので私だけ?)後半は手数も多く、掛け声も。 「道明寺の段」は呂勢・燕三。 引き出しから格調があり、厳かな雰囲気に引き込まれた。呂勢は覚寿に品格がある。菅丞相はもう少し重みが欲しいか。75分を全く飽きさせなかった。 アフタートークは反省会のようになってしまい、勉強会で何度か勤めた靖もできなかったところがいろいろあり、「ヤレ」というセリフは初菊が立ち上がって言うのにそうならなかったとか、初役の燕二郎は冷静でいなくてはいけないのに、手数が多くなる後半はテンパってしまったとか。呂勢は先人らの舞台に遠く及ばないと。経験したことを次に繋げたいとは、皆が言っていた。 なぜか嶋太夫の話題に。靖がメインで使っている鯉の見台は入門してすぐに嶋太夫からもらったそうで、「他の弟子はもらってない。師匠に愛されていた」と呂勢。燕三は20代の頃、千歳との勉強会で大曲ばかりやっていたら、「もっと身の丈に合ったものをやりなさい」と言われたとか、蝙蝠聚会で鳴門や柳、封印切の稽古をしてもらったとか。「お客さん稽古」(呂勢)で普段は言わないようなことまで丁寧に教えるので、弟子たちは隣の部屋で盗み聞きしてたそう。「世が世なら名人になっていたのに、最後は辞めさせられてしまって…」(燕三)と際どい発言まで。ただ、義太夫の技術は確かだったと言っていた。

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