2025年5月4日日曜日

5月4日 宝塚星組「阿修羅城の瞳」

劇団⭐︎新感線の代表作を小柳奈穂子が宝塚化。3時間あまりの原作を1時間35分にうまくまとめて、テンポよく楽しめた。(というか新感線はちょっと冗長) 病葉出門の礼真琴はトップスターらしく、真ん中に立つ存在感が十分。何より、歌に不安がないのがいい。初め和装は今ひとつかと思ったが、着流しの裾を捲って立ち去る姿や、派手な立ち回りで見せた。(ただ、立ち回りは周りが今ひとつ)闇のつばきは暁千星。綺麗だけれど、宝塚の男役が女を演じる時の常でどこかオカマっぽい。役の重さから娘役よりも男役にという配役なのだろうが、礼よりも背が高いので並んだ時のバランスが今ひとつ。ただ、終盤は気にならなくなって、最後に出門と刺し違える(?)ところは引き込まれた。 出門に執着する敵役、安倍邪空は極美慎。鬼御門を去った出門を恨むのは愛情の裏返しという感じだが、BL味がもっと濃くてもいいかも。 ショーの「エスペラント!」は生田大和の演出。 色とりどりの衣装が華やかで、王道の宝塚レビュー。ここでも歌うまのトップの安定感が抜きん出ている。 娘役トップは置かないつもりなのか、デュエットダンスがなかったのは物足りないが、燕尾服でのソロやタップダンス、男役の群舞など、男役トップの集大成を見せる。 ロケットは新人のお披露目で、タップダンスからの流れがよく揃っていた。

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