2025年2月1日土曜日

2月1日 第51回バレエ芸術劇場「ドン・キホーテ」

日本バレエ協会関西支部・関西バレエカンパニー公演に新国立劇場バレエ団の奥村康祐がバジル役でゲスト出演。ベテランらしく周囲をサポートし、盛り上げる素晴らしさ。パドドゥの包容力たるや。フィッシュダイブはかなり無理な姿勢に見えたが綺麗にポーズをとっていたし、片手リフトでも立ち位置を調整してバランスを保つなど、キトリ役の佐々木夢奈をよく支えていた。ソロのジャンプや回転もキレがよく、見応えがあった。
キトリの佐々木は音の取り方がちょっと早い?と思うところや、32回フェッテでぐらついたりというところもあったが、奥村のサポートもあって大過なく。目鼻立ちがくっきりして可愛いのでもっと表情に余裕があるとなお良いと思った。
ドン・キホーテは内野晶博。キホーテが夢の中で幻影を見るプロローグなど、タイトルロールをしっかり描く演出。踊りの見せ場はあまりなく、あご髭が短いせいか若く見えた。サンチョ・パンサは末原雅広。お腹の詰め物はちょっとやりすぎに感じた。
1幕でメルセデスの代わりに町の踊り子、2幕で森の女王など、女性パートを増やしていたのは協会公演ゆえか。3幕のグランパドドゥの間にキトリの友人のバリエーションが入るなど、見慣れたドンキとは違うところも。
関西フィルハーモニーの演奏で指揮は冨田実里。冨田の指揮にしては大人しいかったかも。


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