2025年1月3日金曜日

1月3日 初春文楽公演 第2部

「仮名手本忠臣蔵」

八段目は呂勢の小浪、靖の戸無瀬、ツレに聖、織栄、三味線は清治、清馗、友之助、清允。
華やかに、なのだが、呂勢が三味線の方を気にして顰め面していたのが気になった。
人形は和生の戸無瀬、簑紫郎の小浪。戸無瀬は人形拵えのせいか、首をすくめているように見える。簑紫郎の小浪がすっとしていたので余計に。

九段目の雪こかしは睦・ 清丈。
よき。

山科閑居の切は千歳・富助。
期待通り。安定感と風格があり、この段にふさわしい。

後は藤・燕三。
意外に良かったのは燕三の功績か。三味線の音色が深みがあって。

人形は玉男の由良之助と一輔のお石の夫婦がよき。雪こかしでちょっとイチャつくところがあるなんて今まで気に留めてもいなかった。

18日再見。
清治は道行の中でも忠臣蔵の道行が一番好きだそうで、三味線の鮮やかな音色に聞き惚れる。呂勢の語りは音楽的でよかったが、靖は顎が出ている感じで発声が今ひとつ。和生の戸無瀬はしっとりと美しく、小浪を気遣う継母の気遣いや情が感じられてよかった。簑紫郎の小浪が瑞々しく、母娘のバランスも良かった。キセルから煙が出る演出など、色々細かい段取りがあるみたい。  
睦の見台が新しくなっていた(虎の模様)。


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