2025年1月25日土曜日

1月25日 初春歌舞伎公演 第2部

「彦山権現誓助剣」

通しだとお園の活躍が多くて嬉しい。鎖鎌など立ち回りの見せ場も多く、時蔵の女丈夫ぶりが凛々しい。毛谷村で虚無僧姿で出てくるところは、男っぽい所作で声色から違い、許嫁の六助と知ってころっと可愛らしくなる変わり身の早さも微笑ましい。
菊之助の六助は実直な好青年。彦三郎の京極内匠は敵役としては太々しさ足りない感じもしたが、存在感を見せた。

大詰で久吉方の若武者として子供たちが勢揃い。亀三郎、丑之助、眞秀、梅枝、種之助が並んで微笑ましい様子を見せたが、丑之助のうまさが際立った。立っているだけで他の子と違う。

吉弥の一味斎妻お幸、吉太朗の一味斎娘お菊のほか、内匠が母と偽る老婆に當志哉など、上方役者の活躍も嬉しい。折乃助は腰元に続いて、夜鷹の役では「ホワイト案件」「5050」「はい喜んで!」など時事ネタづくし。ギリギリダンスも楽しかった。 吉太朗は大詰で立浪家家臣の1人で萬太郎や竹松、市村光と並んで最後の手拭い撒きまでする異例の活躍だった。

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