婚礼の場のみだが、幕前で主要人物の関係を示すプロローグをつけ、物語を分かりやすく。
ガムザッティの葭岡未帆はテクニックがしっかりして踊りに不足はないが、小柄で童顔なのがニンではないというか。純粋にソロルが好きな娘みたいに見えた。ニキヤのソロでは意地悪そうな顔をしていたけど。 ニキヤの山崎優子はスラリとした容姿が憂を帯び、悲劇を浮き上がらせる。この2人だったら逆の配役でもと思うが、ニキヤがより似合うかも。ソロルの宗近匠も大技を決め、見応えあり。
デベルティスマンは黄金の神像の巽誠太郎が美しい手足の動きで神々しさを描出。壺の踊りは奥村唯で、子役の壺の蜜を狙う2匹の蜂を率いて可愛いらしい。
「運命」
ベートーヴェンの交響曲第五番を使ったコンテンポラリー。運命を奥村康祐、人生を唯が勤め、総勢約40人の群舞。
奥村康祐はしなやかな手足の動き、ジャンプの軌跡が美しい。ラスト、ロープにぶら下がって宙吊りに複雑なリフトも華麗にこなす。唯と並ぶと体つきもよく似ている。
主人公は人生とのことで、時に運命に背中を押され、時に行手を遮られ、最後には運命の先を行くように見えた。
アンサンブルはゲストの多い男性陣に比べ、劇団員ばかりの女性陣がよく揃っていた。
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