全体として良くまとまっていたし、衣装も悪くなかった。シーザーの楊琳はじめ、アントニウス(愛瀬光)やプトレマイオス13世(登堂結斗)らのキャラクター造形がアニメっぽいというか、少女マンガ的。セリフも、公的な場面はともかく、私的な会話となると高校生みたいに青臭い。シーザーは50代のはずなのに…。このノリは役者のせいというよりは、脚本に非がある。戦闘シーンがどれも同じような踊りだったのは改善の余地ありだが、キビキビした動きに纏まりがあるのはダンスのOSKの面目躍如。
シーザー、クレオパトラ以外の役者は皆、市民や戦士のアンサンブルなど、複数の役を掛け持ちしていた。ポンペイウス役の緋波亜紀も、暗殺された後、ローマ市民役で再び舞台に出てきて、これはこれで嬉しい。
新型コロナの影響で急きょ千秋楽となってしまった公演。カーテンコールでは、この公演で卒業する緋波らが挨拶したが、あまり実感がないというのはその通りなのだろうなあと。後日お別れの会をするそうだが、やり切れないよね。
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