「妹背山女庭訓」は亘・錦吾。
亘は姿勢良く、声が良く出ていたが、全体的に軽い。大判事、定高ともに格調不足。錦吾は緊張からか音が硬い。終盤、三の糸が切れ、慌てて糸を繰ろうとしたところで黒衣が替えを差し出すファインプレー。掛け声からの叩きバチもなんとかこなしたが、内心は冷や汗ものだだたろう。
「心中天網島」河庄の段を賛助出演の織と清馗。
織が語ると治兵衛が格好いい男のよう。時代物の武将ならともかく、何を語っても男前になってしまう。治兵衛はどうしようもなく情けない男だがほっておけない可愛げのあるというところが肝だと思うのだが。そしてやはり、得意げで浪曲めいている。
清馗の三味線は、押さえが軽いのか、音がぼんやりして聞こえる。なんだか歳をとって見えたのは、稽古疲れか、髪型がぺっちゃりしてたからか。
聴き終えて、なんだかとても疲れた。
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