2011年1月15日土曜日

1月15日 新春浅草歌舞伎 第1部

「三人吉三巴白波」

お嬢(七之助)、お坊(亀次郎)、和尚(愛之助)の組み合わせ。
愛之助丈はインフルエンザによる休演明けの舞台だったけど、そんな様子は感じさせなかった(やや顔がほっそりしてたか、という感じ)のはさすが。三人吉三はお坊のほうが格好いいと思っていたけど、役の上では和尚のほうが見せ場も多いし、要の役。大川端でお嬢とお坊を仲介するところはもちろん、おとせと十三郎を手に掛ける場面とか、説得力のある演技。初めて、和尚が格好いいと思ったり。
七之助のお嬢はセリフにやや力みが感じられるかな。ちょっと硬さが残るのが残念。亀次郎のお坊は細目の釣り目で顔が悪人っぽいのはどうなの?そりゃあもちろん、盗賊なんだから善人ではないにせよ、悪役ではないでしょう。セリフもなんだか口の中にこもる感じで、切れがわるい。
あと、観客の笑いどころがずれてるのが、なんだかなあ…。本堂の場でお坊とお嬢が再会を喜ぶところとか、共に死のうとするところとかで笑うのはなんで?シリアスな場面のはずなのに、雰囲気ぶち壊し。

「独楽」

踊りの名手、亀次郎の独り舞台。日本舞踊って、難しいことをやってるんだろうけど、凄そうに見えないのが気の毒。観客が拍手するのは、くるくる回っているところとか、わかりやすいところだけだもんねえ。片足でバランスをとりながら、上体を傾けたりとかって、ほんとは凄く難しいんだろうなあ…と思った。

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