2025年11月22日土曜日

11月22日 大槻能楽堂企画公演 元雅の名曲二選

狂言「泣尼」 尼をシテとする演出で、病気休演の七五三に代わってあきら。逸平の何某、千五郎の僧。 あきらの尼は足元が覚束ない感じで登場し、口調は飄々としている。あらすじには「最初聞き入っていましたが」とあるが、説法が始まるなりうとうとしていたような。千五郎の僧は押し出しが強い。逸平は軽やか。 「弱法師」 友枝昭世の俊徳丸が若々しい。杖をついて、不確かな足取りながら、歳をとって見えないのが不思議。「天王寺の石の鳥居」のところでシテ柱をパシッと打つところでハッとする。心眼で夕日を観て舞う姿から歓喜が押し寄せ、人に突き当たってよろけてひれ伏す姿が哀れ。よくわからないがすごいものを見たと感じた。 宝生常三のワキ、茂のアイ。恥ずかしさのあまり立ち去ろうとする俊徳丸を通俊が引き止め、共に高安に帰るのだが、直接触れたり、手を取るでなく、アイがシテの後ろを支えるようにして橋がかりを去っていく。最後、舞台に残ったワキが留拍子?を打つのはこの能の特徴か。茂は声に重みがあり、位の高い役人という感じがした。 事前のトークで、「異流競演」と言っていたが、地謡は喜多流? シンプルに感じた。

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