2025年11月13日木曜日

11月12日 地主薫バレエ団「くるみ割り人形」

定番のくるみと侮っていた自分に恥いる気持ち。素晴らしく、1幕の終わり、雪のワルツの後で幕が降りると客席からどよめきが上がった。
筋立てから手を入れていて、ネズミの王様によってくるみ割り人形に変えられたお菓子の国の王子をドロッセルマイヤーとクララが助けるという展開。難度の高い振付が随所に散りばめられていて、主要な役だけでなく、冒頭の子どもたちやねずみ王の手下のねずみたち、雪のワルツ、花のワルツ群舞も見応えがあった。 山本隆之演じるドロッセルマイヤーの重要度が増していて、幕あきから終幕までクララをサポートする。クララとのパドドゥなど踊りでも魅せたが、子どもたちの前で披露する手品が鮮やか。クララ役の奥村唯は少女の純真さに嫌味がなく、瑞々しい。友人たちとの群舞を率いて踊ったり、ドロセルマイヤー、王子とのパドトロワ?など踊りの見せ場もたっぷり。くるみ割り人形の奥村康祐はカクカクした人形振りながら、よく踊り、ネズミの王様・福岡雄大とのバトルはテクニックの競演で迫力がある。王子の姿に戻ってからは、チャーミングなプリンスぶりで、しなやかな跳躍、回転技からはキラキラと光が溢れるよう。ネズミの王様の福岡は力強くキレのある踊りで王の風格。戦いの前、腹筋したり、スクワットしたりして準備に余念がないのも面白い。 特に素晴らしかったのは、金平糖の精(山崎優子)とお菓子の国の王(李帝字)のグランパドドゥで、高身長の李と品のある山崎のコンビネーションがよく、高難度のリフトを次々と繰り出しつつも息を呑むほどの美しさだった。 ディヴェルテスマンはお菓子の踊りになっていて、王子を救ってくれたクララとドロッセルマイヤーをもてなす趣向に。チョコレート、コーヒー、砂糖菓子などが2人の前にに供され、踊りを見ながら口にするという流れは物語としても自然だと思った。スペインがチョコレート、アラブがコーヒー、中国はお茶、ロシアはロシアンクッキーだったか。お茶の精は佐々木嶺と巽誠太郎。コミカルな動きながら高い跳躍などテクニックも高く、面白かったが、辮髪のカツラはちょっと違和感があった。

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