義仲館は藤・勝平。
あまり見ない組み合わせ。山吹御前とお筆の語り分けが甘いところもあったような。
人形は簑紫郎の巴御前が凛々しい。馬に乗って登場し、薙刀を振り回す。鎧姿で男のような足が吊ってあるのだが、体とのバランスが悪いというか、ガニ股なのがいただけない。
楊枝屋は靖・燕三。
期待していた組み合わせだったが、あまりしっくりきていない感じがした。
長持の中に山吹御前、駒若、お筆の3人が隠れているのはちょっと無理があるのでは‥‥。梶原方の詮議から逃れるため、飼っている猿に若君の着物を着せて引き渡すのはともかく、追っ手らが家内に押し入るのを物陰に隠れてやり過ごし、まんまと家内に閉じ込めて逃げるというのも、粗い。木造家屋なのだから、武器を持った武士ならば壊せるでしょ。
大津宿屋は希、津国、南都、文字栄、聖、薫の掛け合いに清友、錦吾。
夜中に子どもらが遊んでいるうちに、入れ違ってしまう。
笹引は呂勢・清治。
お筆大活躍。のびやかな声で、笹を引くところの節も聞かせる。
清治はタブレットでなく、紙の譜面をめくりながら。結構手数の多い曲なのに、ずっと下を向いて弾いているので心配だ。段切りの、定番のフレーズですら譜面から目を離さない。
松右衛門内の中は睦・清志郎。
今日はいい睦。冒頭少しヒヤリとしたが、声もよく出ていたし、破綻なく。
切りは千歳・富助。
松右衛門に大きさがあり立派。切語りの風格がある。
権四郎が、槌松を殺された仕返しに駒若を切ってしまえというところで、詞章にはないけれど人形が包丁を研いでいるのが怖い。
逆櫓の段は芳野・錦糸。
力強い語りと三味線で満足の聞き応え。
芳穂が座布団1枚分くらい離れていたのはなんでだろ。
人形は和生のお筆が大活躍。玉男の松右衛門が立派。玉也の権四郎も手堅い。勘寿のおよしは珍しい若い女役。
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