この日は新口村はパスして、阿古屋のみ。初役の人たちを聞きたくて。
阿古屋の呂勢はなんか玉三郎を思い出した。声のよさはもちろん、傾城の心意気みたいなものが感じられた。岩永の靖、榛沢の小住もそれぞれ役にあった語りでバランスが良かったのだが、重忠の織は朗々とした語りはいいものの、一人だけ芝居が違う感じがした。
三味線は藤蔵、寛太郎に三曲の清公。清公は初役ながら、不足なく。ちょっと琴の音が小さいような気がしたが。むしろ2枚目の寛太郎が緊張からか終始怖い顔で、そっちばかり見てしまった。
人形は勘十郎の阿古屋はもう何回目? 左は簑紫郎、足は勘昇。簑紫郎の左手が繊細な動きで床とよく合っていた。玉佳の岩永が本領発揮で面白かった。
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