「本朝廿四孝」
信玄館は御簾内で薫・清允。通し上演だと若手がちゃんと端場を語れるのがいい。薫は思っていたより落ちついた語りだった。
村上義清上使の段は南都・団吾。こうやって聞くと南都ってベテランなんだと思う。人形はここまで頭巾。
勝頼切腹は織・燕三。
昼食を食べすぎたせいか、後半ほとんど寝てしまった…。三味線の音色がいいなぁと思っていたのは覚えてる。織の語りは…。やたら眉を動かす癖を何とかしたほうがいいと思う。
信玄物語は藤・宗介。
簑作と勝頼の関係がようやく分かった。板垣子息のほうは自身のことを知らなかったけど、実の勝頼のほうは信玄から本当のことを知らされていて、多分ちゃんと教育も受けている。奥方の常盤井にも知らせないというのかどうかと思うけど。
景勝上使は碩・友之助。碩は鑑賞教室のほうが良かった。
鉄砲渡しは咲寿・寛太郎。落ち着いて、悪くない。
十種香は呂勢・藤蔵。
いつもは途中で意識が飛んでしまうのだけど、最後まで集中して聞き入った。八重垣姫と濡衣を対比しつつ、どちらもいやらしくなく描かれてた。
奥庭は希・清志郎、燕次郎のツレ、清方の琴。
希は喉が締め付けられたような発声で声が出ていない。高音も出せるはずなのに。一息で語って欲しいところも、ブレスが多くてブツ切れな感じなのもマイナス。比べたら可哀想だけど、呂勢で聞きたかった。三味線はキレのある演奏。
アトを御簾内で聖・清方。若手らしく、声が前に出てた。
道三最後は亘・錦吾。
実は、とどんでん返しの結末。ちょっとバタバタして聞こえた。
人形は一輔の濡衣がとても良い。しっとりとして、しなやかな所作。勝頼への情も感じさせる。簑二郎の八重垣姫は可憐というより、ちょっと押しが強い感じがした。奥庭では狐の人形は持たないので、早替わりはなし。後半の三人出遣いは紋臣の左、勘昇の足。全体的にバタバタした印象。後ろを向いて足をバタつかせるところとか、人形の形が崩れていた。人形がターンするとき、左遣いが離れて主違いと足だけになるのは効率的でいいと思った。
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