2020年6月26日金曜日

6月24日 文菊の部屋 第四夜

落語はあまり高座にはかけないが、大切にしている噺という「心眼」。
盲人の按摩、梅喜が茅場町の薬師如来に願掛けし、目が見えるようになる。馴染みの旦那に女房のお竹が人三化け七よりもひどい醜女だと聞き、江戸一という芸者の小春と一緒になろうとするが……。文菊の演技は素晴らしいのだが、目が見えるようになったからと、コロリと態度を変える梅喜の豹変ぶりがひどい。苦しいときに助けてくれた女房の顔も見ず、他人の噂だけで捨てるか?と。自分が男前と知ってうぬぼれるのもたいがいだ。お竹はこんな男とは別れるのがいいと思う。

よもやま話では、師弟について。最近、弟子を2人とって見習い期間中だとか。住み込みは無理までも、通いにはしたいとのことで、夫人の了承をえたそうな。どんな弟子が育つのか楽しみ。師匠の圓菊には、コテンパンに自我を否定されたそう。今の時代には全く馴染まないが、一門にいい落語家がいることを考えるとそうした修行を経ないと芸は育たないのだろうか?

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