2016年4月3日日曜日
4月2日 文楽公演 第1部
妹背山女庭訓の通し。国立文楽劇場の前の桜も満開でいい陽気だ。
「小松原の段」
久我之助に三輪太夫、雛鳥に南都太夫、小菊の靖太夫、桔梗の咲寿太夫、玄蕃の文字栄太夫、采女の亘太夫に三味線は喜一郎。
靖太夫の小菊がコミカルなかわいさがあってよかった。
「蝦夷子館の段」
口を小住太夫と清公、奥を松香太夫と清友。
小住太夫の声がすごく前に出ている。
「猿沢池の段」
津国太夫と団吾。
「太宰館の段」
靖太夫と錦糸。大笑いで顔を真っ赤に、血管が切れるんじゃないかという勢いで語ったのに、思わず客席から拍手が。
「背山妹山の段」
背山は千歳太夫の大判事に文字久太夫の久我之助、三味線は藤蔵と富助。
妹山は呂勢太夫の定高に咲甫太夫の雛鳥、三味線は清介と清治。
いやあ、すごかった。2時間近い長丁場で途中寝ちゃうという話も聞いていたのだが、興奮しっぱなし。特に、大判事と定高が出てからはもう。なにより両床の迫力というか、緊張感というか、心揺さぶられた。舞台も凄いし、床も凄くて、目がもう一つほしい気分。下手側の席だったせいか、妹山のほうに特に心が動かされた。心情的にも、まっすぐに忠義を訴える大判事に対して、本心を隠して入内を進める定高のほうが複雑な心情に気持ちが動かされるのかも。もう泣くしかないって感じ。
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