2015年12月6日日曜日

燈座✖️虚空旅団「界境に踊る」

ヘイトスピーチを題材にしたものだが、ヘイトスピーチと人種差別を一緒くたにしているような気がして、違和感を拭えなかった。人種差別はホロコーストや虐殺の要因だけど、ヘイトスピーチは近年の現象ではないのか。「私たちは誰かを殺すの?」という衝撃的なセリフが唐突に感じた。問題意識を感じていることはひしひしと伝わってくるのだが、登場人物がどれも、論理展開が飛躍していて、共感できなかった。

主人公がレズビアンという設定なら、在日であることを隠して生きるコリアンにもっと共感できないのか。最後、主人公がいちばん辛い時に支えてあげず、去ってしまう在日の恋人が冷たくみえた。

中盤からのセリフの応酬は、内容には共感できないものの引き込まれた。役者さんがうまいのか、演出がいいのか。

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