2015年7月24日金曜日

7月20日 夏休み文楽特別講演 第2部

「生写朝顔話」 宇治川蛍狩の段 三輪大夫や南都大夫、始大夫などによる掛け合いで三味線は喜一郎。 人形は一輔の深雪に玉男の阿曽次郎。深雪が一目惚れしちゃう二枚目なのに、 なんだかぬぼーっとした男に見える。 真葛が原茶店の段は松香大夫と清友、岡崎隠れ家の段は靖大夫と清馗、千歳大夫と富助。 阿曽次郎は深雪の縁談の相手なのに、偽物が現れて会えないって…。 三枚目の祐仙は勘十郎の得意とするところ。 明石浦船別れの段 津駒大夫と寛治、琴に燕二郎。 寛治は相変わらず、力が入っていないようなのに音がちゃんとしているのが不思議だ。 津駒大夫は汗だくの熱演。 恋人の小舟に乗り移っちゃう深雪。そのまま駆け落ちしようとかって、まったく無茶だ。 薬売りの段 咲甫大夫と錦糸。 咲甫大夫はこの頃こういうチャリ場が多いような。 浜松小屋の段 呂勢大夫と清治。 深雪と浅香のくどきがいいのはもちろんなのだが、輪抜吉兵衛のようなならず者のどすの利いた声もよかった。 骨太な時代物なんかも聞いてみたいと思わせる。 人形は朝顔が蓑助になり、たっぷり魅せた。

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