2014年9月15日月曜日

9月15日 文楽「不破留寿之太夫」

シェークスピアを題材にした新作。ダジャレを駆使した、テンポのいいセリフの応酬が楽しかった。ホラをふくファルスに「さあ、さあ」と詰め寄る後ろで、テニスラケットを持った人形がラリーをし、「錦織」と言ったのは、床本にはなかったのでアドリブか?「前代未聞のダイエット」かと思ったら「大越冬」とか。

太夫は英大夫、呂勢大夫、咲甫大夫、靖大夫に、三味線の清治、藤蔵、清志郎、龍爾、清公。9人がずらりと並ぶのは圧巻だったが、いつもより床が高かったのは何でだろう。床に近い席だったので、姿が良く見えず、龍爾がなにやら胡弓のようなのを演奏しているのに、楽器が見えないので凄く気になった(あとで調べたら、三味線を胡弓のように弾いていたらしい)。英国民謡の「グリーンスリーブス」を取り入れるなどメロディのある曲だったり、太鼓や笛でサンバのようなリズムを奏でたりと、普段と違う音楽も面白かった。

舞台も、華やかな桜の木や、ストロボの演出など、視覚にも新しい。何より、コミカルな表情のファルスの人形が愛嬌があって可愛かった。他の人形は新たに作ったものではないみたいだけど、髪型やメーク、衣装がちょっと洋風。

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