2014年9月15日月曜日

9月15日 「白鳥の湖」

マルセロ・ゴメスのスワンに圧倒された。出てきた瞬間から目が離せない。ジャンプひとつ、ポーズひとつとっても美しい。冒頭のシルエットからして違うのだから。動きのメリハリがきいていて緩急が鮮やかなのは、ポーズでぎりぎりまで止まっているから。どうやったら自分が一番綺麗に見えるのか、知り尽くしているのだろうな。
2幕の王子との出会いのシーンでは、饒舌な瞳にクラクラ。絶えず王子を見つめる目が力強い。ほかのダンサーも王子を見ていたのだろうけど、ここまでの目力は感じなかった。踊りも素晴らしく、手足の隅々まで隙がなくて、神々しいほど。

3幕のストレンジャーでも、魅力は十分。女王の手に口付けするシーンでは、肩まで舐め上げて、首すじにまで唇を寄せるのを許してしまう。ほかのダンサーは肘のあたりまでで振り払っていたのに。

4幕は、これまで観た時より何だか短く感じた。もっと観ていたくて。

カーテンコールでは、舞台の中ほどて王子のクリストファーとしばらく見つめあってから、前方に。感極まった様子て抱き合うのにもジーンときた。素晴らしい踊りをありがとう。

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