「女殺油地獄」
徳庵堤の段。与平衛の松香大夫、お吉の三輪大夫をはじめ、8人の大夫が入れ替わり立ち替わり。
河内屋内の段は口が芳穂大夫と寛太郎、奥を呂勢大夫と清治。
豊島屋油店の段を咲大夫と燕三。
与平衛を演じる役者によって、若者の狂気が際立つ歌舞伎とはまた違って、文楽は物語の不条理さをより感じる。殺しの場面は意外とあっさり。
「鳴響安宅新関」
勧進帳の文楽版。山伏問答のくだりなど、文字情報でも見られる分、わかりやすかった。富樫と弁慶の息詰まる緊張感は、生身の役者同士のほうが迫力があるかな。最後の飛び六法も。
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