2015年5月10日日曜日

5月10日 明治座 五月花形歌舞伎 夜の部

「あんまと泥棒」

あんま秀の市の中車が上手い。まあ、歌舞伎というよりコントなのだけど。泥棒の猿之助と2人きりのセリフ劇なのだが、息の合ったテンポのいい語り口が面白い。

「鯉つかみ」

またかと思ったら、通し狂言になったせいか、前回よりずっと面白い。鯉が恨みを抱くきっかけの出来事などの場面が加わり、話が分かりやすくなったのと、愛之助が6役を演じて早替わりなどの見せ場が増えたせいか。

序幕、大百足の猿弥がいい。
生贄にされる長者の娘を演じたりき彌も可憐だし、秀太郎の瀬織津媛はひめというよりは母のようだったけど、気品が漂う。
愛之助の俵藤太。隈どりが黒縁めがねみたいなのは、何かを表現しているのだろうか。

鮒王の中車も義太夫っぽい風情で、王の品格。

二幕目からは、以前と同じだけど、奪い取られた宝剣を取り戻しに行く場面が新たに加わった?
小桜媛の壱太郎がノリノリ。門之助の呉竹もハマり、密度の濃い芝居に。

大詰めの本水の場面では、ハリキッて水を飛ばしてくれちゃって、ビニールシートが配られなかった私の席にも飛んできた。水がかからないようにと敢えて花道横の席は外したのに(>_<)

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