美輪サマの舞台は一度観てみたい、と思っていたけど、できれば30年前に観たかった。
セリフの美しさは十分健在だけど、黒蜥蜴はほっそりしていてほしかったし、動きもやや緩慢。年齢のことを思えば奇跡的ではあるのだけれど。
芝居としては、明智小五郎役の木村彰吾が今ひとつ。セリフの美しさを楽しむ芝居だと思うのだけど、彼が話すたびに水を差されたよう。セリフが上手くないのか、容姿がインテリっぽくないのか、黒蜥蜴と互角に渡り合える説得力がない。
愛人役の中島歩は、黒蜥蜴に相手にされない、子犬のような風情がいい。花子とアンの龍一はちっともいいと思わなかったけど。
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2015年5月24日日曜日
2015年5月23日土曜日
5月17日「アマテラス」
随所に玉三郎の美意識が感じられる舞台だった。登場するだけで舞台を支配する気品のある佇まい。セリフがなくても、身振りや表情が雄弁。
途中、話の筋を見失ったけど(スサノオが何やってるのか分からなくて。)ストーリーよりは鼓童のパフォーマンスを楽しむものなのだろうし。打楽器のパワーって言語を超える。
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途中、話の筋を見失ったけど(スサノオが何やってるのか分からなくて。)ストーリーよりは鼓童のパフォーマンスを楽しむものなのだろうし。打楽器のパワーって言語を超える。
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2015年5月10日日曜日
5月10日 明治座 五月花形歌舞伎 夜の部
「あんまと泥棒」
あんま秀の市の中車が上手い。まあ、歌舞伎というよりコントなのだけど。泥棒の猿之助と2人きりのセリフ劇なのだが、息の合ったテンポのいい語り口が面白い。
「鯉つかみ」
またかと思ったら、通し狂言になったせいか、前回よりずっと面白い。鯉が恨みを抱くきっかけの出来事などの場面が加わり、話が分かりやすくなったのと、愛之助が6役を演じて早替わりなどの見せ場が増えたせいか。
序幕、大百足の猿弥がいい。
生贄にされる長者の娘を演じたりき彌も可憐だし、秀太郎の瀬織津媛はひめというよりは母のようだったけど、気品が漂う。
愛之助の俵藤太。隈どりが黒縁めがねみたいなのは、何かを表現しているのだろうか。
鮒王の中車も義太夫っぽい風情で、王の品格。
二幕目からは、以前と同じだけど、奪い取られた宝剣を取り戻しに行く場面が新たに加わった?
小桜媛の壱太郎がノリノリ。門之助の呉竹もハマり、密度の濃い芝居に。
大詰めの本水の場面では、ハリキッて水を飛ばしてくれちゃって、ビニールシートが配られなかった私の席にも飛んできた。水がかからないようにと敢えて花道横の席は外したのに(>_<)
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あんま秀の市の中車が上手い。まあ、歌舞伎というよりコントなのだけど。泥棒の猿之助と2人きりのセリフ劇なのだが、息の合ったテンポのいい語り口が面白い。
「鯉つかみ」
またかと思ったら、通し狂言になったせいか、前回よりずっと面白い。鯉が恨みを抱くきっかけの出来事などの場面が加わり、話が分かりやすくなったのと、愛之助が6役を演じて早替わりなどの見せ場が増えたせいか。
序幕、大百足の猿弥がいい。
生贄にされる長者の娘を演じたりき彌も可憐だし、秀太郎の瀬織津媛はひめというよりは母のようだったけど、気品が漂う。
愛之助の俵藤太。隈どりが黒縁めがねみたいなのは、何かを表現しているのだろうか。
鮒王の中車も義太夫っぽい風情で、王の品格。
二幕目からは、以前と同じだけど、奪い取られた宝剣を取り戻しに行く場面が新たに加わった?
小桜媛の壱太郎がノリノリ。門之助の呉竹もハマり、密度の濃い芝居に。
大詰めの本水の場面では、ハリキッて水を飛ばしてくれちゃって、ビニールシートが配られなかった私の席にも飛んできた。水がかからないようにと敢えて花道横の席は外したのに(>_<)
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5月10日 明治座五月花形歌舞伎 昼の部
「矢の根」
右近の荒事は期待どおり。おおらかで安定感があって、さすが手馴れたものと思ったら、意外にも初役だそう。
「男の花道」
歌右衛門の猿之助は、人気女形という役どころが雪之丞とカブるが、私はこちらの方が好み。多分、歌右衛門のほうが歳上の設定なので、無理なく感じられるのだろうか。大仰な音楽が多用されないのも良かった。
1幕目の終わり、眼を治療してもらった歌右衛門が、中車演じる玄碩の手をとって感謝するシーン。本当はここで男の友情が芽生えたのだろうけど、男女が見つめあっているようにしか見えなくて、このまま恋が芽生えそう。
2幕目は、敵役の嘉右衛門演じる愛之助の憎らしいこと。悪役はうまいし、演じていて楽しそう。猿弥との掛け合いも息が合ってる。
中車の玄碩は、頑固なわりに浅はかというか、何年も会っていない歌右衛門を呼び出すにしては動機が薄いのでは。怒りのあまり我を忘れたようには見えず、公演中で舞台を抜けられないと指摘されてハッとするのも、白々しいというか、あまりにも間抜け。
劇中劇の「櫓のお七」は人形ぶりをたっぷり観せる。後見役の壱太郎のきりりとした表情が新鮮。客席に紛れ込んだ役者が見物として舞台上の歌右衛門とやりとりする趣向もたのしい。
クライマックス、玄碩の窮地を救うため、ギリギリで駆け込む歌右衛門。感動的な場面なのに、ゲラゲラ笑う客席はどういうこと⁉︎この日の客は、変なところで笑ったり、女の声でフライング気味に大向こうをかけて会場を凍りつかせたりで、興を削がれたのが残念。
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右近の荒事は期待どおり。おおらかで安定感があって、さすが手馴れたものと思ったら、意外にも初役だそう。
「男の花道」
歌右衛門の猿之助は、人気女形という役どころが雪之丞とカブるが、私はこちらの方が好み。多分、歌右衛門のほうが歳上の設定なので、無理なく感じられるのだろうか。大仰な音楽が多用されないのも良かった。
1幕目の終わり、眼を治療してもらった歌右衛門が、中車演じる玄碩の手をとって感謝するシーン。本当はここで男の友情が芽生えたのだろうけど、男女が見つめあっているようにしか見えなくて、このまま恋が芽生えそう。
2幕目は、敵役の嘉右衛門演じる愛之助の憎らしいこと。悪役はうまいし、演じていて楽しそう。猿弥との掛け合いも息が合ってる。
中車の玄碩は、頑固なわりに浅はかというか、何年も会っていない歌右衛門を呼び出すにしては動機が薄いのでは。怒りのあまり我を忘れたようには見えず、公演中で舞台を抜けられないと指摘されてハッとするのも、白々しいというか、あまりにも間抜け。
劇中劇の「櫓のお七」は人形ぶりをたっぷり観せる。後見役の壱太郎のきりりとした表情が新鮮。客席に紛れ込んだ役者が見物として舞台上の歌右衛門とやりとりする趣向もたのしい。
クライマックス、玄碩の窮地を救うため、ギリギリで駆け込む歌右衛門。感動的な場面なのに、ゲラゲラ笑う客席はどういうこと⁉︎この日の客は、変なところで笑ったり、女の声でフライング気味に大向こうをかけて会場を凍りつかせたりで、興を削がれたのが残念。
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