「嫗山姥」
なんだかシュールな話だ。父の敵討ちをし損ねた坂田時行(門之助)が自らの腹を突き、八重桐(扇雀)の腹に宿って生まれ変わり、敵を滅ぼす?⁇八重桐は最後、鬼女になって悪者を蹴散らすとか、ぶっ飛んだ展開にぽかーんとして終わった。
見せ場はその前のしゃべりなのに、もうそれどころじゃないかんじ。
「京人形」
松緑の甚五郎に壱太郎の京人形。京人形がとにかく可愛い。松緑は踊り上手なのだが、イマイチ華やかさが感じられないのはなぜだろう。
「口上」
今月は梅玉が披露役。みなさん卒なく、あまり面白い発言はなかったかな。
「傾城反魂香」
鴈治郎の又平に猿之助のおとく。二人ともはまっていて、とてもよかった。鴈治郎の又平はこれまで観た中で、一番だったかも。どもりが嫌味でなく、情けなさがちょっとユーモラスで。猿之助はこういう世話女房が上手くて、よく似合う。
壱太郎の修理之助は爽やか。
竹三郎の将監北の方。これまで観たものでは印象の薄い役だったけど、又平夫婦への慈愛が感じられてよかった。
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