2008年7月22日火曜日

七月大歌舞伎 夜の部

「熊谷陣屋」

仁左衛門の熊谷が見たくて再び大阪へ。

陣屋に戻るときのえもいわれぬ表情とか、ぐっと来る。
秀太郎の相模と息子の頭を挟んで情を交わす様子とか、さすが兄弟なのか息のぴたりと合ったところがなんとも。…にしても、主君のために息子を手にかけるなんて、戦国武将って理不尽だよなあ。でもその理不尽を感動に変えてしまうのが芸なのだ。


「黒手組輪達引」

助六のパロディということなのだが、物足りない感じが残ったのは、花道の出がなかったからか。
揚巻も見せ場が少ないし。…というか魁春って幸薄そうであんまり好きくないなあ。

菊之助はやっぱり綺麗。

「羽衣」

以前、玉三郎×愛之助で観たのとはずいぶん違う感じ。玉三郎のは能仕立てだったからねえ。
菊之助の踊りはため息ものでした。

「団子売」

孝太郎がなんだかとってもうれしそうで、いい感じ。こういうコミカルなお役だとかわいらしく見える。
愛之助はちょっと固さが残る感じもあったけど、まあ、息のあった様子でよかったのではないでしょうか。

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