宮本亜門の舞台は初めてだったのだけど、う~ん。。。
ストーリーが細切れで入り込みにくい。一つ一つのエピソードとか、人物描写とか、次につながらない感じがした。一番納得いかないのは、トゥーランドットを置いてカラフが去ってしまうところ。愛してるなら、一番大変なときにそばにいて支えてあげるのでは?一緒にはいられない、とか言ってどこかに行ってしまったくせに、5年後に、トゥーランドットが国の建て直しをやり遂げてから戻ってくるってどういうこと?都合のいい男にしか見えないよ。
ワン将軍の思いに気づいていたというトゥーランドットだけど、答える気はなかったのか?訳わかんない。
トゥーランドット役のアーメイは歌はいいのだが、セリフの日本語がヘン。外国人を起用することで女王の神秘性とか出したかったのだろうけど、セリフの威厳はなくなったのが惜しい。
歌は主演の二人はまずまずだけど、獅童はどうよ。ソロが結構あるのでキツかった。
なっちはまあ好演したと思うけど、ちょっとでしゃばりすぎ?役柄の重要度に比べて目立ちすぎな気が。ミンが死ぬときの「生まれ変わったら宦官なんかになっちゃだめ」っていうセリフはどうよ。あと、「一つしかない命。生きているだけで意味がある」っていうのは、こういう壮大なストーリーの中ではあまりにも薄っぺらいのでは。
宦官ミン役の早乙女太一は美しかった。鞭で打たれるところとか、色気があっていい。声も最初はちょっとつぶれてるようだったけど、後半艶が出てきていい感じだった。背がすらっと高くて、見栄えがするね。身のこなしも美しい。ただ、女形としてはこの身長はどうかな、とも思った。(いらんお世話だけど)
最後のシーン、旗を持って民衆が集まってくるところは華やかで見ごたえがあった。でも良かったのはそのくらい?感動の残らない舞台でした。
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