「将軍江戸を去る」
退屈。両隣に座っていた人が寝てしまっていたのも納得。(私も時々意識がぶっ飛んだorz)
セリフで聞かせる芝居だと思うのだけど、早口のせいか何を言ってるのか良く分からない。尊王と勤皇の違いって???慶喜に進言しようと廊下でいろいろわめいている山岡鉄太郎(橋之助)のシルエットが斜めになってて不自然。
「勧進帳」
仁左衛門の弁慶が見たくて、がんばってチケット取った甲斐があった。花道横という良い席だったので六法もよく見えて満足。
仁左衛門の芝居はセリフに身があるというか、心情が伝わってくる。富樫に偽の勧進帳を覗き込まれそうになるところとか、ばれそうになって力ずくで押し切ろうとする4人衆を押しとどめるところ、義経を打ち据えなくてはならなくなった苦悩とか、こういう話だったのね、と初めて合点がいったところも多くあった。
最後の六法といい、気迫がみなぎっていて、観終わったあとも余韻に浸っていたような。素晴しかった。
「浮かれ心中」
勘三郎の得意芸。…だけど、勧進帳の余韻が台無し。
ところどころアドリブらしき受け狙いの場面とか、安っぽいやりすぎ感が…
時蔵のおすずが良かった。七之助の花魁もなかなか。
堅物の役人役をやった弥十郎の最後のセリフ、「あっ、笑った」は間の取り方など良くて、一番印象的だった。
2008年4月20日日曜日
2008年4月13日日曜日
4月13日 トゥーランドット
宮本亜門の舞台は初めてだったのだけど、う~ん。。。
ストーリーが細切れで入り込みにくい。一つ一つのエピソードとか、人物描写とか、次につながらない感じがした。一番納得いかないのは、トゥーランドットを置いてカラフが去ってしまうところ。愛してるなら、一番大変なときにそばにいて支えてあげるのでは?一緒にはいられない、とか言ってどこかに行ってしまったくせに、5年後に、トゥーランドットが国の建て直しをやり遂げてから戻ってくるってどういうこと?都合のいい男にしか見えないよ。
ワン将軍の思いに気づいていたというトゥーランドットだけど、答える気はなかったのか?訳わかんない。
トゥーランドット役のアーメイは歌はいいのだが、セリフの日本語がヘン。外国人を起用することで女王の神秘性とか出したかったのだろうけど、セリフの威厳はなくなったのが惜しい。
歌は主演の二人はまずまずだけど、獅童はどうよ。ソロが結構あるのでキツかった。
なっちはまあ好演したと思うけど、ちょっとでしゃばりすぎ?役柄の重要度に比べて目立ちすぎな気が。ミンが死ぬときの「生まれ変わったら宦官なんかになっちゃだめ」っていうセリフはどうよ。あと、「一つしかない命。生きているだけで意味がある」っていうのは、こういう壮大なストーリーの中ではあまりにも薄っぺらいのでは。
宦官ミン役の早乙女太一は美しかった。鞭で打たれるところとか、色気があっていい。声も最初はちょっとつぶれてるようだったけど、後半艶が出てきていい感じだった。背がすらっと高くて、見栄えがするね。身のこなしも美しい。ただ、女形としてはこの身長はどうかな、とも思った。(いらんお世話だけど)
最後のシーン、旗を持って民衆が集まってくるところは華やかで見ごたえがあった。でも良かったのはそのくらい?感動の残らない舞台でした。
ストーリーが細切れで入り込みにくい。一つ一つのエピソードとか、人物描写とか、次につながらない感じがした。一番納得いかないのは、トゥーランドットを置いてカラフが去ってしまうところ。愛してるなら、一番大変なときにそばにいて支えてあげるのでは?一緒にはいられない、とか言ってどこかに行ってしまったくせに、5年後に、トゥーランドットが国の建て直しをやり遂げてから戻ってくるってどういうこと?都合のいい男にしか見えないよ。
ワン将軍の思いに気づいていたというトゥーランドットだけど、答える気はなかったのか?訳わかんない。
トゥーランドット役のアーメイは歌はいいのだが、セリフの日本語がヘン。外国人を起用することで女王の神秘性とか出したかったのだろうけど、セリフの威厳はなくなったのが惜しい。
歌は主演の二人はまずまずだけど、獅童はどうよ。ソロが結構あるのでキツかった。
なっちはまあ好演したと思うけど、ちょっとでしゃばりすぎ?役柄の重要度に比べて目立ちすぎな気が。ミンが死ぬときの「生まれ変わったら宦官なんかになっちゃだめ」っていうセリフはどうよ。あと、「一つしかない命。生きているだけで意味がある」っていうのは、こういう壮大なストーリーの中ではあまりにも薄っぺらいのでは。
宦官ミン役の早乙女太一は美しかった。鞭で打たれるところとか、色気があっていい。声も最初はちょっとつぶれてるようだったけど、後半艶が出てきていい感じだった。背がすらっと高くて、見栄えがするね。身のこなしも美しい。ただ、女形としてはこの身長はどうかな、とも思った。(いらんお世話だけど)
最後のシーン、旗を持って民衆が集まってくるところは華やかで見ごたえがあった。でも良かったのはそのくらい?感動の残らない舞台でした。
4月12日 歌舞伎座・昼の部
3月にも昼夜観ているのだが2月には文楽も観たのだが…、すでに記憶がorz
せめて記憶の新しいうちに。
「本朝廿四孝」
時蔵の八重垣姫はやはり良い!似顔絵だけであれだけ思い込めるというのもすごいが、そっくりな箕作に思いを告げてしまう大胆さもまたありえない設定だと思うのだが、この人が演じると「いじらしいお姫様」に見えてしまう。
秀太郎の濡衣はしっとりと魅せる。声が枯れがちだったのが難点か。
橋之助の勝頼はちょっとなよっとして見えた。愛之助のほうが私は好きかな(いや、贔屓目でなく)
「熊野」
能を元にしたという舞踊劇。玉三郎、仁左衛門という当世随一の美男美女カップルが美しい。まあ、能の踊りはおとなし過ぎて今ひとつ楽しめないのだけど。
舞台を転換するときに、花道で踊るのは演出上はいいのだろうけど、観るほうからすると観づらい。せっかく最前列真ん中といういい席だったのに…。
「刺青奇偶」
勘三郎熱演。歌舞伎というより時代劇っぽいかな。
玉三郎のお仲がいじらしい。蓮っ葉な感じも、病に伏せて夫を思いやる気持ちも、ぐっと訴えてくる。…のに、勘三郎の半太郎はどうにもねえ。死に行くお仲を安心させてやりたいから金がほしいって、そんなことよりばくちをやめるほうが先だろう!と突っ込みを入れたくなる。熱演があんまりくどいので、途中意識がぶっ飛んだorz
仁左衛門の鮫の政五郎はカッコいいの一言。いやあ、粋なおひとです。
せめて記憶の新しいうちに。
「本朝廿四孝」
時蔵の八重垣姫はやはり良い!似顔絵だけであれだけ思い込めるというのもすごいが、そっくりな箕作に思いを告げてしまう大胆さもまたありえない設定だと思うのだが、この人が演じると「いじらしいお姫様」に見えてしまう。
秀太郎の濡衣はしっとりと魅せる。声が枯れがちだったのが難点か。
橋之助の勝頼はちょっとなよっとして見えた。愛之助のほうが私は好きかな(いや、贔屓目でなく)
「熊野」
能を元にしたという舞踊劇。玉三郎、仁左衛門という当世随一の美男美女カップルが美しい。まあ、能の踊りはおとなし過ぎて今ひとつ楽しめないのだけど。
舞台を転換するときに、花道で踊るのは演出上はいいのだろうけど、観るほうからすると観づらい。せっかく最前列真ん中といういい席だったのに…。
「刺青奇偶」
勘三郎熱演。歌舞伎というより時代劇っぽいかな。
玉三郎のお仲がいじらしい。蓮っ葉な感じも、病に伏せて夫を思いやる気持ちも、ぐっと訴えてくる。…のに、勘三郎の半太郎はどうにもねえ。死に行くお仲を安心させてやりたいから金がほしいって、そんなことよりばくちをやめるほうが先だろう!と突っ込みを入れたくなる。熱演があんまりくどいので、途中意識がぶっ飛んだorz
仁左衛門の鮫の政五郎はカッコいいの一言。いやあ、粋なおひとです。
登録:
投稿 (Atom)