2007年4月17日火曜日

四月大歌舞伎

16日昼の部を観劇。

當年祝春駒
 獅童、七之助、勘太郎が並んで踊っていると、勘太郎の上手さが目立つなぁ。踊りに余裕がある。裏を返せば、後の二人が板についてないように見える。もちろん、型はなぞっているんだけど、身についていないというか…(えらそうなこと言ってるな、我ながら)惜しむらくは勘太郎って、地味。顔を作ると、獅童ってすごく映えるんだけど、勘太郎は目鼻口のつくりが小さいせいか、こけしみたい。

頼朝の死
 想定外に芝のぶ丈の出番が多くてよかった!せりふも沢山あって、美声を楽しみました。どの女形よりも女らしいよね。
 ストーリーは…。泣き叫ぶ小周防(福助さん)がうるさい。そういう台本なんだろうけど、皆して泣き過ぎ。頼朝の不祥事を隠さなければならない家臣の苦悩、父の死の真相を知りたい頼家のいらだち、と登場人物の心情に共感しにくいなか、延々と続くやり取りにうんざり。もう少しあっさりできないものか。

男女道成寺
 今回のお目当て。仁左衛門さんの桜子が見てみたかったのだ。美しくはありましたが、踊りなれている勘三郎さんと並ぶと見劣りするな、というのが正直な感想。勘三郎さんは改めて、踊り上手いなあと思いましたが、今ひとつ、入り込めないのはルックスのせい?あのずんぐり体型と短い手足が、いちいち現実に引き戻してしまうのだ。でも、あの外見であれだけ魅せるのは逆にすごいのかも。人情モノとかだと、勘三郎さんの過剰なサービス精神にうんざりしてしまうのだけど、こういう、アドリブの入り込む余地のないものは芸に集中できるのでいい。

菊畑
 正直あまり印象が…。中村錦之助襲名公演なのに……は、華がない。上手くて顔立ちもキレイなのになんで!?信二郎の時もあまり印象に残る役者さんではなかったけど、襲名で真ん中に据えてもらってもあまりかわらないような。隣のおじいがガッツリ寝てたのがすべてを物語っている?

2007年4月16日月曜日

ありえない出来事

今日はかなりブルーだ。信じられないことが起こった。
帰り道で転んで両膝を擦りむくケガ。小学生じゃないんだからさあ。
段差をジャンプしたときは「イケた!」と思ったんだけど、雨で地面が濡れていたせいか、気づいたら両膝、両手を着いていた。ひざからはだらだらと流血してるし、しばらくキズが残るなあ…。
風邪気味で思考能力が低下していたとはいえ、とほほな出来事。

今日は早寝します。

2007年4月15日日曜日

座右の銘?

この間、萩の家のお弁当にいい言葉がついてたので写してみます。
最近、食生活が変なので、心に刻みましょう(笑)

五観の偈(げ)

一には功の多少を計り、彼の来所を量る。
 (私たちのいただく食事はいかに多くの人の手数と労力が費やされているか、その苦労を思い天地自然の恩恵を忘れてはならない)

二には己れが徳行の全欠を忖って供に応ず。
 (自分の人格を完成せんが為、又、自分の業務を完全に勤める為に食事をするのである。自分を省みて欠点はないか反省して頂戴する)

三には心を防ぎ過を離るることは貪等を宗とす
 (貪りの心、瞋り心、因果のわからぬ愚痴の心で食事をしてはならない)

四には正に良薬を事とするは形枯を療せんが為めなり
 (日々食事を摂るのは飢えや渇きをいやし、肉体の枯死を免れる良薬と思い、平和な心持ちで食事をする)

五には成道の為の故に今此の食を受く
 (私たちが食事をいただくのは、人間として大道を成就せんがためである。人生の真の意義を見失って、一生をムダにすごさないよう成道の為に食事をする)


いやはや。最近なんだかいらいらしていて、むやみに食べたり、変なもの食べたりしてたので反省。
食事は体を作るものなんだから、大事に摂らなきゃ。

2007年4月8日日曜日

SDP

7日昼の部を観てきました。やっぱりダンスっていいなあ…。大体の流れはこれまでのSUPER DANCE BATTLEと同じなんだけど、ジャズあり、バレエあり、ブロードウェイのショーダンスありとてんこ盛りな内容で2時間ちょっとがあっという間に感じました。私ももっと上手くなりたいと、いまさらながら思ったり。

ただね、西島千博さんの「ボレロ」。前にジルベスターコンサートで踊ったときにも感じたんだけど、あんまりカッコよくないよ。2番プリエでリズムを取ってる姿って、美しくないと思うのだけど(だって四股踏んでるみたいじゃん)。あとあの髪型&メイクは怪しすぎ。

一方、Kバレエの若手2人(橋本直樹&宮尾俊太郎)はよかったな。熊哲ばりに跳ねる跳ねる。高~いジャンプをバンバン見せてくれました。

そして、ダレン・リー。そんなに難しいことをやってる様子はないのだけど、魅せる!カーテンコールでみんなで出てきたときも、一人でステップ踏んでたり。何か惹きつけられる。ああいう、ショーダンスも踊ってみたいなと思わされました。

楽しかったんだけど、観終わったあと何か物足りなく感じるのはどうしてか。ダイジェストばかりで、もっとじっくり観たいと思っちゃうのかな。

2007年4月4日水曜日

浪花花形歌舞伎

4月1日の初日、2部と3部を観劇。

2部
「雨の五郎」
 呆然というか苦笑というか。初めて見た演目だったのですが、進之介丈の踊り、いっぱいいっぱいな印象を受けたのは私だけ!? 見ながら「お遊戯会」という言葉が頭をよぎります。見得を切るときに、「にやり」と得意げに笑うのは、あれはそういう型なんでしょうか?動きもなんだかぎこちないし…。10分くらいで終わってしまったので、あれっ!?というまま、休憩に突入してしまったのでした。

「かさね」
 孝太郎&愛之助丈のコンビはたびたび見てますが、こういうおどろおどろしいお話は結構好きです。美しい舞台でした。ただ、愛之助丈はあんまり悪人に見えないですね。もっと凄みのある悪役でもいいのかなと。孝太郎丈は容貌が変わる前もあんまり「美しい~!!」と思えなかったので(すみません…)、醜くなってからのびっくりが少なかったような。でも、いい舞台でした(言い訳みたいだけど、ホントにそう思ったんだよ)

「曽根崎心中」
 3日も経ってしまったので、あまり印象が…。

3部
「夏祭浪花鑑」
 今回のお目てはこれでした。以前、コクーン歌舞伎で勘九郎さんが団七を演ったのを見ましたが、印象は全く違いましたね。愛之助丈の団七は、さわやかな印象。ああいう人情モノは勘九郎(現・勘三郎)さんの十八番と思ってましたが、上方のお芝居もいいですねえ。だんっ!と足を開いて見得を切ったり、動きがきびきびしてて、躍動感を感じました。一個だけ難を言えば(おこがましいのを承知で)、団七が義父を殺してしまうシーンで愛之助丈が「しもた~!」という台詞、いつも同じように聞こえてしまうのですが。同じ引き出しから演じてるんかいな。