「富士松」
野村萬、万蔵。
滋味のある演技なのだが、体調不良もあって集中が途切れた。最後は特にオチらしいものもなく、あれ?という間に終わってしまった。
「関寺古町」
観世銕之丞のシテ。作り物の庵のなかに正座しているのだが、姿勢が良すぎて老人に見えない。歌舞伎役者は膝に置く手の位置で年齢を演じ分けるそうだが、能ではそういうのないのかしら。
子方が声を張り上げるのも、体調不良の身には辛かった。
舞の中程で、シテ柱の前で頽れるようになるところなど、老いの悲哀を感じさせるところもあったが、うーん、私にはまだ老女ものは早すぎるのかも。
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