2015年6月26日金曜日

6月14日 中之島文楽

第一部は葛西聖司アナの司会で羽野晶紀と英大夫の対談。 葛西アナがうまくリードしていて、文楽をよく知らない人にも、そこそこ知っている人にも面白かったのでは。 第二部「夏祭浪花鑑」 長町裏の段のみの上演。 英大夫の団七に三輪大夫の義平次、三味線は清介。 人形は幸助の団七に玉佳の義平治。 立ち回りがバッタバッタ。幸助は人形に振り回されている感が。玉佳が人形以上に顔で演じていて悪い顔。思わず笑ってしまう。 第三部「本朝廿四孝」 呂勢大夫と藤蔵。このコンビはがっぷり四つという感じで聞きごたえがあるなあ。 「翼がほしい~」の下りは「待ってました!」という気分。もうね、ここだけでも聞きたいくらい。 ツレ三味線に清志郎、琴に清公。 人形の勘十郎はもう慣れたもの。

6月14日 文楽鑑賞教室 午後の部

「五条橋」 靖大夫の牛若丸に始大夫の弁慶。人形は紋秀と文哉。 (日が経ってしまったのであまり覚えていない…) 「曽根崎心中」 生玉社前の段は睦大夫と喜一郎。 天満屋の段は呂勢大夫と錦糸。 初めて見る組み合わせ。普通、大夫と三味線は横並びで同じ方向を向いているものだけど、呂勢大夫がやや下手側、錦糸が後ろを向いていて、ほとんど背中合わせのよう。何かあったのだろうか。 呂勢大夫の語りは期待通りで聞き惚れる。 人形は幸助の徳兵衛と一輔のお初の初役コンビ。若々しくてよろしいのでは。 「天神森の段」 芳穂大夫のお初に靖大夫の徳兵衛。

2015年6月13日土曜日

6月13日 六月花形歌舞伎

またまたの鯉つかみだが、新演出で楽しめた。12役の早替わりで、愛之助祭りといった感じ。立役の幾つかはあまり代わり映えしなかったけど、女方もあり、2階席での早替わりありと、いろいろ趣向を凝らしていて飽きさせなかった。何度か見ている私はある程度予想できてしまったので驚きは少なかったけど、隣に座っていた女性グループがいちいち驚いていたので、見慣れない人には新鮮だったのかも。

5月の明治座で、黒縁メガネのような隈取りが謎だったけど、今回判明。早替わりのため、隈取りがマスクになっていたのね。

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6月8日 文楽鑑賞教室

「曽根崎心中」

咲甫大夫の語りが、なんというか、鼻に付くというか、いやらしいというか。聞いていて心地よくない。上手ぶってるってこういうことだろうか。

千歳大夫はさすがだが、途中意識が飛んでしまった…。

勘十郎のお初はしっとりとした色気。

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2015年6月7日日曜日

6月7日 六月大歌舞伎 昼の部

「天保遊侠録」

橋之助の小吉に国生の庄之助は、去年の松竹座と同じ組み合わせ。国生は前より板についてきたか。

松之助の唐津藤兵衛、所々セリフがででこないのか、ことばに詰まるところがあってハラハラ。

青果ものはやっぱり苦手だ。


「新薄雪物語」

花見

菊五郎の奴妻平は、奴というには動作が重い。籬の時蔵とのやりとりは洒脱だったけど。
最後の立ち回りは見応えあったけど、妻平はあまり動かなくてもいいからね。

薄雪姫の梅枝は、終始表情が固くて、恋する乙女らしくない。左衛門の錦之助は、ハンサムなのに残念な感じ。

仁左衛門の秋月大膳は気持ちいいほどの大悪人ぶり。


詮議

伊賀守の幸四郎、陰腹切ってるわけでもないのに、生気がない様子。ほとんどじっと座っているだけに見えた。園部兵衛の仁左衛門が、左衛門をたしなめたりいろいろしているのとの対比で、よけい存在感が薄い感じ。

薄雪姫は児太郎。悪くないけど、昨日米吉を観た後では物足りない。

葛城民部の菊五郎は年相応で、安定感があった。

6月6日 六月大歌舞伎 夜の部

「新薄雪物語」

広間・合腹

米吉の薄雪姫が可憐で愛らしい。
自分を逃しては父上に迷惑がかかると躊躇する薄雪に、ならば勘当すると詰め寄る園部兵衛(仁左衛門)の親心が泣かせる。魁春の梅の方も気品のなかに情があって、胸に響く。意外にもいい夫婦。

合腹は仁左衛門、幸四郎、魁春の3人で、重量級の存在感。三人笑いのところなど、会場が息を呑んで静まり返っていた。この醍醐味が花形とは違うところ。

幸四郎の伊賀守は花道の出からよろよろしていて、陰腹を切っている風情がよくわかる。扉を開けようとして、刀に引っかかるほど真に迫っていた(偶然?)。

正宗内

吉右衛門の団九郎は、おかしみというか愛敬があって憎めない小悪党。ただ、最後の立ち回り、捕手たちが車座になった肩の上に乗りキメるべきところで、よろけて落ちそうになり、慌てて支えられるなど、危なっかしい場面も。片腕を吊っているとはいえ、お歳を感じずにいられない。

「夕顔棚」

爺の左團次がいい風情。枯れたなかにも茶目っ気があって、チャーミング。婆の菊五郎と仲睦まじい夫婦ぶりで、ほのぼの。

里の女・梅枝と里の男・巳之助は、ちょっとバランスが悪く感じた。梅枝が大きくて。しなやかな指先なんかきれいなのに。


2015年6月5日金曜日

6月2日 劇団☆新感線35周年「五右衛門vs轟天」

「オールスターチャンピオンまつり」と銘打っただけあって、盛りだくさんのごちゃ混ぜで、休む間もないほど。休憩挟んで3時間余りの時間が短く感じた。

生バンドを入れたロックミュージックも、クイーンのボヘミアンラプソディー風やX風の曲など、パロディ満載で面白かった。

5月30日 Kバレエカンパニー「海賊」

メドーラの中村祥子が期待通り素晴らしかった。出てきた瞬間から胸が締め付けられるような。。オーラというか、まとう風情が違うのだ。

男性のメインはコンラッド(スチュアート・キャシディ)かと思っていたら、踊りの見せ場はあまりなく、踊りの主役はアリの池本祥真。ジャンプも高いし、回転のキレもよくて、十分魅せた。

海賊を通しで観たのは、たぶん初めてなのだけど、ばかばかしくも単純なストーリーで、肩ひじ張らずに楽しめる。