初めての宝塚。梅田駅のスクリーンで見るたびなんだか違和感がぬぐえなかったので、実際に見ても拒否反応出ちゃうんじゃないかと、ひやひやだったけど、結論としてはよかった。
いやね、冒頭のラインハルトの歌とか、ちょくちょく背中が寒くはなったし、つまらなくはないのだけど、はまるほどではないなあ…と思っていたのだが、最後のレビューですべて挽回って感じ。それまではプログラムを買う気なんて全然なかったのに、終演後はまっすぐ売り場に向かったもの(苦笑)
多分、銀英伝という演目が、あまり宝塚向きではないのだと思う。美形の男性がいっぱい出てきて、しかも制服で格好よさは3割増しだから、女子の萌えのど真ん中かと思いきや、艦隊戦の戦闘シーンはセリフのやり取りばかりになりがちで、盛り上がりに欠けるし、女性がほとんど出てこないので、恋愛的要素は極めて希薄。しかも、小説では2巻までとはいえ、物語の要素が多すぎて、130分に納めるのは無理があるので、ダイジェスト版を見ているようなあわただしい気分になってしまう。ジェシカ・エドワーズのくだりとか、同盟軍側のクーデターとか、フェザーンとか、削っちゃったほうがよかったのではないかとすら思う。まあ、フェザーンは物語の狂言回しとして、いろいろ説明する役割でもあったのだろうけど。せっかく@TAKARAZUKAとしているのだから、思い切った改作をしてしまってもよかったのでは。帝国側の元帥任命式のシーンとか、華やかなシーンは素敵だったので、こういう場面ばっかりで構成するような。
ラインハルト役の鳳稀かなめは、コミック版のラインハルトが出てきたよう。姿は美しいのだが、歌の音程が甘いのがちょっと気になった。歌がうまいなあとおもったのは、キルヒアイスの朝夏まなととオーベルシュタインの悠未ひろ。とくにオーベルシュタインは原作ではあまり好きではないキャラだったので、見過ごしていたのだが、背も高いし格好いい人だ。ヤン役の緒月遠麻は、レビューの時に一番格好よく見えた。踊りも切れがあって素敵だし。全体的に、本編よりもレビュー、特に男役の群舞が一番魅せられたかな。こういう要素がある演目の時に、ぜひ再見したいものだ。
2012年9月18日火曜日
8月19日 八月花形歌舞伎 昼の部
「桜姫東文章」
なかなか投稿できなかったのは、すごく楽しみにしていたのに、いまいち期待はずれだったから…。
福助の桜姫、愛之助の清玄、海老蔵の権助と、ルックス的には悪くないはずなのだが。
まず、福助の白菊丸。清玄に対して、でかっという印象。もともとの身長差もあるのだろうけど、もうちょっと盗んだり、たたずまいとかで可憐さを出してくれないと、美少年に見えない。むしろ白菊丸のほうが年上に見えてしまって、美しく感じられなかった。
桜姫になってからも、前半からなんか、すれっからしの感じ。清玄の祈祷で左手が開くところも、袂の中で握りなおしている様子が見えてしまって興ざめ。
女郎になってからは、蓮っ葉な感じがしっくりきたけど。
愛之助の清玄は、なんか、脚本のせいか、人物描写が物足りない感じ。桜姫への執念とか、もっと感じさせてほしかった。後半、病に伏せって、みすぼらしい姿のシーンが多かったのも残念だ。
海老蔵の権助は、期待してなかったけど、その通り。どうしてこの人のセリフは耳に聞き苦しいのだろう。一緒に行った人が、「聞いていて苦しくなる」と言っていたのだが、耳が拒否して内容が頭に入ってこず、右から左に流れて行ってしまう気がする。
なかなか投稿できなかったのは、すごく楽しみにしていたのに、いまいち期待はずれだったから…。
福助の桜姫、愛之助の清玄、海老蔵の権助と、ルックス的には悪くないはずなのだが。
まず、福助の白菊丸。清玄に対して、でかっという印象。もともとの身長差もあるのだろうけど、もうちょっと盗んだり、たたずまいとかで可憐さを出してくれないと、美少年に見えない。むしろ白菊丸のほうが年上に見えてしまって、美しく感じられなかった。
桜姫になってからも、前半からなんか、すれっからしの感じ。清玄の祈祷で左手が開くところも、袂の中で握りなおしている様子が見えてしまって興ざめ。
女郎になってからは、蓮っ葉な感じがしっくりきたけど。
愛之助の清玄は、なんか、脚本のせいか、人物描写が物足りない感じ。桜姫への執念とか、もっと感じさせてほしかった。後半、病に伏せって、みすぼらしい姿のシーンが多かったのも残念だ。
海老蔵の権助は、期待してなかったけど、その通り。どうしてこの人のセリフは耳に聞き苦しいのだろう。一緒に行った人が、「聞いていて苦しくなる」と言っていたのだが、耳が拒否して内容が頭に入ってこず、右から左に流れて行ってしまう気がする。
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