初めての宝塚。梅田駅のスクリーンで見るたびなんだか違和感がぬぐえなかったので、実際に見ても拒否反応出ちゃうんじゃないかと、ひやひやだったけど、結論としてはよかった。
いやね、冒頭のラインハルトの歌とか、ちょくちょく背中が寒くはなったし、つまらなくはないのだけど、はまるほどではないなあ…と思っていたのだが、最後のレビューですべて挽回って感じ。それまではプログラムを買う気なんて全然なかったのに、終演後はまっすぐ売り場に向かったもの(苦笑)
多分、銀英伝という演目が、あまり宝塚向きではないのだと思う。美形の男性がいっぱい出てきて、しかも制服で格好よさは3割増しだから、女子の萌えのど真ん中かと思いきや、艦隊戦の戦闘シーンはセリフのやり取りばかりになりがちで、盛り上がりに欠けるし、女性がほとんど出てこないので、恋愛的要素は極めて希薄。しかも、小説では2巻までとはいえ、物語の要素が多すぎて、130分に納めるのは無理があるので、ダイジェスト版を見ているようなあわただしい気分になってしまう。ジェシカ・エドワーズのくだりとか、同盟軍側のクーデターとか、フェザーンとか、削っちゃったほうがよかったのではないかとすら思う。まあ、フェザーンは物語の狂言回しとして、いろいろ説明する役割でもあったのだろうけど。せっかく@TAKARAZUKAとしているのだから、思い切った改作をしてしまってもよかったのでは。帝国側の元帥任命式のシーンとか、華やかなシーンは素敵だったので、こういう場面ばっかりで構成するような。
ラインハルト役の鳳稀かなめは、コミック版のラインハルトが出てきたよう。姿は美しいのだが、歌の音程が甘いのがちょっと気になった。歌がうまいなあとおもったのは、キルヒアイスの朝夏まなととオーベルシュタインの悠未ひろ。とくにオーベルシュタインは原作ではあまり好きではないキャラだったので、見過ごしていたのだが、背も高いし格好いい人だ。ヤン役の緒月遠麻は、レビューの時に一番格好よく見えた。踊りも切れがあって素敵だし。全体的に、本編よりもレビュー、特に男役の群舞が一番魅せられたかな。こういう要素がある演目の時に、ぜひ再見したいものだ。
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