仁左衛門の大学之助、太平次の蓋約は見事。大悪人と小悪人が全く別人なのにそれぞれ魅力的で、目が話せない。悪い奴なのに格好いいって、なんでだろう。
太平次が女房のお道や、うんざりお松を後ろから抱き寄せるところなんて、やらしくて(誉め言葉)ドキドキした。
愛之助の与兵衛はいまいち。怪我した脚で花道を引っ込むところは、なんか不自然だし、お亀とじゃらじゃらするシーンもなんか萌えない。いい人の役って、魅力ないのかな。
時蔵はうんざりお松、皐月の演じ分けぶりに改めてびっくり。特にはすっぱなお松のほうが、好きかな。
前回と一部変わったキャストが、お道の秀太郎だったのだけど、この人がいると舞台が締まるというか、安定感が増す気がする。可愛くて、しっかり者の女房らしく、殺される場面の哀れさったらなかった。
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