15日の昼の部を観劇。
菊之介がいい!若侍(?)と可憐な姫、さらに男装した姫の3役の切り替えが見事。観る前は、役柄がごちゃごちゃになってしまうのでは…と心配していたけど、そんな心配は無用だった。男装しているときにふいに女の声になってしまうところなんかもとても自然で。今の若手女形の中では一番の美人さんだけあって、美しい姿に見とれるほど。早替わりが随所に盛り込んであって、歌舞伎らしさを十分堪能できたし。
バロック風音楽と三味線の音が奇妙に融合していて違和感は感じなかった。鏡の舞台も、ハーフミラーが有効に使われていてグッド!
意外によかったのが錦之介。前に襲名披露を見たときは、何か無味無臭な役者さんだなあと思っていたのだけど、今回の大篠左大臣役は「カッコいい!」と思った。報われぬ恋に苦悩する姿とか、惚れ惚れするような男前ぶりなのだ。もともと顔立ちはキレイなので、適役にはまれば輝くということか。いやあ、お見それしました。
亀次郎のまあはちょっとやりすぎの感も。大河の武田信玄役で見直していたところだったので、ちょっとがっかり。この人が女役をすると、どこかおばちゃんみたいというか、垢抜けないのはなぜだろう?下ぶくれ気味の輪郭のせいか!?
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