愛之助が4役で大活躍。(って、そのうち2人は同一人物が変装しているという設定だけど…。たとえば、「本朝廿四孝」で勝頼と蓑助二役と言うのか。拵えが違うからいいのかな)
八犬士の犬飼権八よりも悪役の扇谷定正や網干左母次郎のほうが素敵かも。本人も生き生き演じている感じがする。
伏姫の梅枝は、端正なお姫様。GOEMONの石田局もよかったが、正統派の美人が似合う。伏姫に襲いかかる弟の義成を千壽。前半のあほ坊ぶりから、操られて狂気にかられて姫に襲いかかる様の豹変ぶりがすごかった。いつもは女形なので、今回のような立ち役はあまり経験がないだろうに。
松也が犬塚信乃で、すっきりした二枚目を好演。こういうお役は目に楽しい。で、許婚の濱路の梅丸が可愛くて健気で。ちょっと声がかすれ気味だったようなのが残念だったが。秀太郎の亀篠と本当の親子のよう。
で、亀篠がまた凄い。信乃から村雨丸を奪い取って、左母次郎(=愛之助)に引き渡すシーンで、「年増もなかなか…」とか言われて迫られる時の色気。この二人、義親子なのに、やらしくってドキドキした。
2013年2月28日木曜日
2013年2月20日水曜日
2月17日 宝塚花組公演「オーシャンズ11」
格好いい男たちがたくさん出てきて、カジノやショーという華やかな舞台で歌ったり踊ったり。やはりこういうのが宝塚には似合うし、観ていて楽しいと思う。
オーシャン役の蘭寿とむはもちろん、敵のベネディクト役の望海風斗もいい男ぶり。歌も踊りもうまい。冒頭のオーシャンのソロは、言葉の使い方のせいかぞわっとする場面もあったけど(「男はノブを回す~♪」という歌詞が衝撃だった…)、そのほかのシーンは声の伸びもいいし、音程も安定していて素敵だ。
10人の仲間たちも個性的で素敵だった。時間の都合で仕方ないのだろうけど、個々のキャラクターをもっと掘り下げて見たかったなあ。イエン役の華形ひかる、一部休演でレビューは出ていなかったようなのだが、本編では不調を感じさせなかったのが凄い。
娘役はトップの蘭乃はなよりも、ダイアナ役の桜一花のほうが好きだな。宝塚の娘役って、男役を引き立てるために、ありえね~ってくらい可憐できゃしゃだから、あんまり素敵とは思えないのだ。というか、男役のみなさん、痩せすぎ。舞台の上で男には見えたのだが、華奢なので楽しんごみたいなんだもん。女性としてはマッチョにはなりたくないだろうけど、もっと体格がいいほうがスーツは映えると思う。肉襦袢着ちゃうとかできないのだろうか。
オーシャン役の蘭寿とむはもちろん、敵のベネディクト役の望海風斗もいい男ぶり。歌も踊りもうまい。冒頭のオーシャンのソロは、言葉の使い方のせいかぞわっとする場面もあったけど(「男はノブを回す~♪」という歌詞が衝撃だった…)、そのほかのシーンは声の伸びもいいし、音程も安定していて素敵だ。
10人の仲間たちも個性的で素敵だった。時間の都合で仕方ないのだろうけど、個々のキャラクターをもっと掘り下げて見たかったなあ。イエン役の華形ひかる、一部休演でレビューは出ていなかったようなのだが、本編では不調を感じさせなかったのが凄い。
娘役はトップの蘭乃はなよりも、ダイアナ役の桜一花のほうが好きだな。宝塚の娘役って、男役を引き立てるために、ありえね~ってくらい可憐できゃしゃだから、あんまり素敵とは思えないのだ。というか、男役のみなさん、痩せすぎ。舞台の上で男には見えたのだが、華奢なので楽しんごみたいなんだもん。女性としてはマッチョにはなりたくないだろうけど、もっと体格がいいほうがスーツは映えると思う。肉襦袢着ちゃうとかできないのだろうか。
2013年2月10日日曜日
2月9日 二月花形歌舞伎 夜の部
「GOEMON」
石川五右衛門がスペイン人とのハーフで、フラメンコも踊っちゃう…というので、とんでもないことになってしまうのでは心配していたのだが、思ってたよりはちゃんと歌舞伎だった。舞台には幕がなく、スチールパイプを組んだだけのセット、鳴り物にヴァイオリンやフラメンコギターがあったり、女性がでてたりして、所々トンデモな場面はあったが、全体としては、歌舞伎を観た充実感があった。それは多分、愛之助をはじめ、役者たちが、歌舞伎の作法で演じていたからだ。現代劇のようなセットや洋楽で歌舞伎を演じるというのは、NINAGAWA十二夜という先例があるが、「歌舞伎役者が演じれば歌舞伎になる」ということなのだろう。(そうじゃないのもあるけど)
五右衛門の愛之助は、開演から1時間くらい出番がなく、待ちくたびれたが、登場してからは、縦横無尽の活躍。立ち回りも派手で見応えがあるし、見栄など見せ場を多く作り、まさに「傾いて」いた。写真で見たときは赤毛で金糸を織り込んだ派手な衣装がマツケンみたいと思ったけど、、実際に見るとそれほどの違和感は感じず。
2幕の途中、客席後方から通路を歩いてきて、ちょうど私の横で立ち止まって演技をしていたのでドキドキ。後ろ姿でよく見えなかったし、スポットライトがまぶしくて困ったけど。この劇では、客席を沢山活用していて、秀吉の追手との立ち回りでは愛之助や壱太郎をはじめ、沢山の役者が客席に降りて駆け回り、2階席でも演じるサービスっぷり。何だか少し、亡き勘三郎を彷彿とさせる。姿が似ているというより、その精神で。
阿国にフラメンコを教えるシーンは、結構様になっていて、ちょっと安心。大向こうから「待ってました」の声がかかって、苦笑する場面も。阿国の壱太郎に「笑うなよ」と言って、笑を堪えられないのを突っ込んだり、仲良さそうな様子。ただ、2人で組んで踊るのが、恋人同士というより、仲のいい兄妹に見えたのが、惜しい。せっかくセクシーな振り付けなのに。
1幕の終わりで宙乗り+葛抜けをしてしまったので、「もう⁇」と思ったら、最後にもちゃんとあった。でも、鳥になった母の背に乗って行くって、どうなの⁈
冒頭、カルデロン神父と石田局のラブロマンスが素敵。ただし松也、最初の神父服の時はよかったのだが、還俗(キリスト教でもこういうのかな)してからの洋装はちょっと残念なことに。お尻がむっちりしていて、パンツの線が見えてたよ(涙)
2幕の冒頭、酒場で飲んだくれているカルデロンが吉太郎の友市(=五右衛門)の幻覚とフラメンコを踊りだすので「??」と思ったが、これは幼いころの回想シーンで、五右衛門がフラメンコを踊れることの説明ということなのだろうか。
先月の浅草で注目した梅丸。石田光成も可愛い若侍だったが、阿国ダンサーズの一人、お菊で女形も見せてくれたのがうれしい。顔ちっちゃくて可憐だ…。後から出てきたホンモノの女性よりきれいだもんなあ…。秀太郎のお弟子さんの千壽と踊っていたのだが、2人とも上手くてきれいだった。
吉弥が北政所で、夫の浮気にチクリと釘をさす強い女房ぶりはさすが。名古屋山三も演じていたが、女形のほうがしっくりくる気がする。
1幕と2幕にそれぞれ1か所ずつ、佐藤浩希のフラメンコダンスシーンがあったのだが、珍しくもあり結構楽しめた。まあ、リズムが時々もたついたのが気になったのと、立ち居振る舞いが宝塚みたいだった。本編とのつながりがよく解らず、唐突な感じだったのも疑問だ。せっかくだから、役者との絡みがあってもいいだろうに。そういうこともあってか、帰り道でおばちゃんたちが「フラメンコが長すぎ」とぼやいていた。私としては、OSKのお姉さんがたのダンスのほうが退屈だった。
石川五右衛門がスペイン人とのハーフで、フラメンコも踊っちゃう…というので、とんでもないことになってしまうのでは心配していたのだが、思ってたよりはちゃんと歌舞伎だった。舞台には幕がなく、スチールパイプを組んだだけのセット、鳴り物にヴァイオリンやフラメンコギターがあったり、女性がでてたりして、所々トンデモな場面はあったが、全体としては、歌舞伎を観た充実感があった。それは多分、愛之助をはじめ、役者たちが、歌舞伎の作法で演じていたからだ。現代劇のようなセットや洋楽で歌舞伎を演じるというのは、NINAGAWA十二夜という先例があるが、「歌舞伎役者が演じれば歌舞伎になる」ということなのだろう。(そうじゃないのもあるけど)
五右衛門の愛之助は、開演から1時間くらい出番がなく、待ちくたびれたが、登場してからは、縦横無尽の活躍。立ち回りも派手で見応えがあるし、見栄など見せ場を多く作り、まさに「傾いて」いた。写真で見たときは赤毛で金糸を織り込んだ派手な衣装がマツケンみたいと思ったけど、、実際に見るとそれほどの違和感は感じず。
2幕の途中、客席後方から通路を歩いてきて、ちょうど私の横で立ち止まって演技をしていたのでドキドキ。後ろ姿でよく見えなかったし、スポットライトがまぶしくて困ったけど。この劇では、客席を沢山活用していて、秀吉の追手との立ち回りでは愛之助や壱太郎をはじめ、沢山の役者が客席に降りて駆け回り、2階席でも演じるサービスっぷり。何だか少し、亡き勘三郎を彷彿とさせる。姿が似ているというより、その精神で。
阿国にフラメンコを教えるシーンは、結構様になっていて、ちょっと安心。大向こうから「待ってました」の声がかかって、苦笑する場面も。阿国の壱太郎に「笑うなよ」と言って、笑を堪えられないのを突っ込んだり、仲良さそうな様子。ただ、2人で組んで踊るのが、恋人同士というより、仲のいい兄妹に見えたのが、惜しい。せっかくセクシーな振り付けなのに。
1幕の終わりで宙乗り+葛抜けをしてしまったので、「もう⁇」と思ったら、最後にもちゃんとあった。でも、鳥になった母の背に乗って行くって、どうなの⁈
冒頭、カルデロン神父と石田局のラブロマンスが素敵。ただし松也、最初の神父服の時はよかったのだが、還俗(キリスト教でもこういうのかな)してからの洋装はちょっと残念なことに。お尻がむっちりしていて、パンツの線が見えてたよ(涙)
2幕の冒頭、酒場で飲んだくれているカルデロンが吉太郎の友市(=五右衛門)の幻覚とフラメンコを踊りだすので「??」と思ったが、これは幼いころの回想シーンで、五右衛門がフラメンコを踊れることの説明ということなのだろうか。
先月の浅草で注目した梅丸。石田光成も可愛い若侍だったが、阿国ダンサーズの一人、お菊で女形も見せてくれたのがうれしい。顔ちっちゃくて可憐だ…。後から出てきたホンモノの女性よりきれいだもんなあ…。秀太郎のお弟子さんの千壽と踊っていたのだが、2人とも上手くてきれいだった。
吉弥が北政所で、夫の浮気にチクリと釘をさす強い女房ぶりはさすが。名古屋山三も演じていたが、女形のほうがしっくりくる気がする。
1幕と2幕にそれぞれ1か所ずつ、佐藤浩希のフラメンコダンスシーンがあったのだが、珍しくもあり結構楽しめた。まあ、リズムが時々もたついたのが気になったのと、立ち居振る舞いが宝塚みたいだった。本編とのつながりがよく解らず、唐突な感じだったのも疑問だ。せっかくだから、役者との絡みがあってもいいだろうに。そういうこともあってか、帰り道でおばちゃんたちが「フラメンコが長すぎ」とぼやいていた。私としては、OSKのお姉さんがたのダンスのほうが退屈だった。
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