「傾城反魂香」
三津五郎の又平と時蔵のおとく。今までみたなかで一番よかったかも。
又平のどもりがくど過ぎず、むしろしゃべれないの?というくらい言葉少なに感じた。名字を許され、着物を貰って喜ぶところが可愛くて、好感をもった。最後までうんざりすることなく見られたのは初めてかも…。
時蔵のおとくもよかった。又平の絵が手水鉢を通り抜けたのを知らせるところとかも、やりすぎでなく、ちょうどいい感じだった。
「道行初音旅」
松緑が忠信、菊之助の静御前で、七世梅幸と二世松緑の追善に2人の孫が踊るという趣向。踊りの名手の2人なので、美しい舞踊を堪能。
「魚屋宗五郎」
菊五郎の宗五郎はさすが。断っていたお酒を飲んで、だんだん酔っ払っていく様とか、やめられなくなって強引に飲みつくしてしまう様子とか、魅せる。
女房のおはまの時蔵との息もぴったり。ただ、芝居はいいのだが、こういう、地味な拵えは、魅力ダウンで残念…。
菊之助のおなぎは美し。松緑の三吉はちょっと出過ぎ?
2011年11月23日水曜日
2011年11月13日日曜日
11月13日 平成中村座十一月大歌舞伎 夜の部
「沼津」
仁左衛門の十兵衛に勘三郎の平作。中村屋はあまり好きではないが、仁左衛門と組んだときは結構よかったので観てみたのだが…。平作が老いぼれのよぼよぼなのはいいのだが、ちょっとばかみたい?
孝太郎のお米はよかったのかな。観ながら、秀太郎さんなら…と想像しちゃったけど。
「弁天娘女男白波」
七之助の弁天は何回目だろう…。こなれてきたかと思いきや、「知らざあ言って…」などの決め台詞がいちいち力みすぎに感じた。しゃべらないでポーズ取ってるだけならきれいなんだけどなあ。
勘太郎の南郷はちょっと悪っぽさが足りない感じ。
橋之助が日本駄衛門、忠信利平が弥十郎だったのだが、以前弥十郎が日本駄衛門をやったときのイメージが強すぎたのか、違和感を感じてしまった。
仁左衛門の十兵衛に勘三郎の平作。中村屋はあまり好きではないが、仁左衛門と組んだときは結構よかったので観てみたのだが…。平作が老いぼれのよぼよぼなのはいいのだが、ちょっとばかみたい?
孝太郎のお米はよかったのかな。観ながら、秀太郎さんなら…と想像しちゃったけど。
「弁天娘女男白波」
七之助の弁天は何回目だろう…。こなれてきたかと思いきや、「知らざあ言って…」などの決め台詞がいちいち力みすぎに感じた。しゃべらないでポーズ取ってるだけならきれいなんだけどなあ。
勘太郎の南郷はちょっと悪っぽさが足りない感じ。
橋之助が日本駄衛門、忠信利平が弥十郎だったのだが、以前弥十郎が日本駄衛門をやったときのイメージが強すぎたのか、違和感を感じてしまった。
10月15日 芸術祭十月花形歌舞伎 昼の部
「義賢最期」
愛之助の義賢は2回目。前回は戸板倒しとか、仏倒しとか、大技にばかり目が行っていたけれど、今回は話もよく理解でき、より深く味わえた。
主役の愛之助はもちろん、葵御前の春猿や小万の笑三郎も好演。再び悪役の薪車(進野次郎)もよかった。
「京人形」
右近の左甚五郎に笑也の京人形はらしい配役。笑三郎の女房おとくがよかった。
人形に魂が入って動き出す…というストーリーは芝居らしくていいのだけれど、姫をかくまったり、追手と闘ったりってくだり、要るかなあ。
「江戸っ子繁盛記」
一心太助の歌舞伎版ということだが、ほとんどただの時代劇。
萬屋錦之介の当たり役だったそうだが、獅童の太助はいまいち頼りないというか、いまいちカッコよさに酔えない感じ。
女房お仲の亀次郎はよかった。立役より、こういう、おきゃんな女形のほうが好きだ。
悪役の鳥居甲斐守が愛之助だったが、もっと悪~くやってほしかった。せっかく悪役も素敵にできるのに、ちょっと物足りなかった。
愛之助の義賢は2回目。前回は戸板倒しとか、仏倒しとか、大技にばかり目が行っていたけれど、今回は話もよく理解でき、より深く味わえた。
主役の愛之助はもちろん、葵御前の春猿や小万の笑三郎も好演。再び悪役の薪車(進野次郎)もよかった。
「京人形」
右近の左甚五郎に笑也の京人形はらしい配役。笑三郎の女房おとくがよかった。
人形に魂が入って動き出す…というストーリーは芝居らしくていいのだけれど、姫をかくまったり、追手と闘ったりってくだり、要るかなあ。
「江戸っ子繁盛記」
一心太助の歌舞伎版ということだが、ほとんどただの時代劇。
萬屋錦之介の当たり役だったそうだが、獅童の太助はいまいち頼りないというか、いまいちカッコよさに酔えない感じ。
女房お仲の亀次郎はよかった。立役より、こういう、おきゃんな女形のほうが好きだ。
悪役の鳥居甲斐守が愛之助だったが、もっと悪~くやってほしかった。せっかく悪役も素敵にできるのに、ちょっと物足りなかった。
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