「種蒔三番曳」
孝太郎が思いのほか良かった。3階席から観たせいか、キレイに見えた(笑)。身のこなしとか、手振りとか、美しいなあ…と。
梅玉はまあ、こんなところか。悪いところはひとつもないのだが、ものすごくイイとも思わなかった。
「傾城反魂香」
私、このお芝居すきじゃないかも…。どもりがうっとおしい。
…が、吉右衛門の又平はあっさりめ。逆に何でこの程度で差別されてしまうのかが不明。
芝雀のおとくは、やや物足りないか。なんだか、顔もキツメで、情というか夫を思いやる暖かさのようなものが乏しかったような。庶民のおかみさんというより、お武家の内儀っぽいんだよね。先月の笑三郎方が良かったなあと。
修理之助を錦之助。やはりこの人、顔立ちは悪くないのだが、ぱっとしない。
「素襖落」
すおうを漢字変換できたのにびっくり。
高麗屋の太郎冠者。やはり、セリフが聞き取りづらい。
「御所五郎蔵」
今回の目玉。仁左衛門の五郎蔵は惚れ惚れするほどカッコいい!やはりあの、渡り台詞のあたりとか、キッと睨みをきかせるところとか、男前だねえ。
福助の皐月(すげえ、一発で変換した)もよかった。心にもない愛想尽かしをするシーンとか、思わず入り込んでしまった。
…が、最後のシーン。五郎蔵と土右衛門の立ち回りの最中、急に舞台上に座り込んで、「これにて昼の部おしまい」というのはありなのか?勝負が付きかけたところでぷつっと途切れてしまって、なんだか収まりが悪い。